介護とデジタル、こんな使い方もできます!
ご家族が介護施設にご入居している、またはこれからご入居されるという方、
ご自宅に大量に残っているお写真をどうしよう・・とお困りではないですか?
写真をデジタル化すれば、施設内に持ち込むこともできますし、
自宅に残されたお写真の片付けも少しづつ進めることができます。
また、昔の写真を見ていろいろなことを思い出すと、認知症の予防や進行を遅らせることに効果的です。
これは回想法といって、心理療法として確立されています。(回想法については後ほどご説明します)
i Padなどのタブレット端末で持ち込む・楽しむ
i Padなどのタブレット端末に、デジタル化した写真を入れて施設に持ち込むことができます。
重くてかさばるアルバムそのものを持ち込むことは物理的に難しいと思いますから、
こういった端末にデータを入れて渡しておくことで、ご本人も寂しさが紛れるでしょうし、
回想法の実践にもつながります。
フォトブックにして持ち込む・楽しむ
タブレットは難しそうだから嫌だという方もいらっしゃると思います。
そういった方には選りすぐりの写真をフォトブックにしてお渡ししてあげるのも良いのではないでしょうか。
その際はかさばらないソフトカバータイプが望ましいと思います。
また、スキャンしたアルバムデータを使用して、このようなフォトブックを作ることもできます。
左が元のアルバムで、右がフォトブックです。
元々の表紙をそのまま印刷することでアルバム自体の雰囲気を損ないません。
見開きのページです。元のアルバムに貼ってあったメモものまま残しています。
薄く軽いフォトブックにしつつも、アルバムの雰囲気そのものを残すことで当時の記憶がそのまま蘇ります。
回想法
認知症予防に効果的とされる心理療法で、10歳〜15歳頃の記憶を維持することが重要だとされています。
とはいえ写真を眺めているだけではだめで、その写真の裏にあるその人だけの失われた記憶を呼び覚ます必要があります。
そのため回想法には相手が必要で、質問を投げかけて少しづつ錆びた記憶を引き出していきます。写真はきっかけに過ぎないのですが、写真という視覚的なツールを使うことで格段に記憶を引き出しやすくなります。
現代では完全に治療する方法がまだない認知症ですが、こういった取り組みを早い段階からやっておくことで予防にも繋がりますし、進行が始まっても遅らせることができます。
回想法の目的だけではなく、純粋に昔を振り返り懐かしむというのはとても素晴らしい時間ですから、
ご家族で昔の懐かしい写真を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
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