節目写真館とは。私たちの思い。「古い写真」を懐かしむ。その時の人を想う気持ち。節目写真館は、それぞれが持っているココロの豊かさを大切にしています。

代表取締役社長 大江知行

私たちがデジタルスキャンを提供する理由。

「きっかけは100冊のアルバム。両親が撮り続けた家族の思い出」

世の中に、スマートフォンに加え、タブレット端末も普及し始めた2010年、実家の両親から「大量のアルバムをどうにかしてほしい」と相談をされました。話を聞いてみると、実家にはアルバムが100冊ほどあり場所をとって困っているという事でした。

当時はiPadが発売される時期で、テレビでは連日のようにタブレット端末特集が放送されていました。薄型のデバイスを指でなぞるだけで次々と写真が切り替わる様子を見て、100冊のアルバムも同じようにできるだろう、と思ったようです。

「当時は価格が高く、申し込み方法も不便。誰でも気軽に使えるサービスにしたかった」

両親からの相談を受けた私は早速スキャンサービスを探し始めましたが、当時のスキャンサービスはまだまだ高額でした。また、申し込み時には自分でアルバムをお店まで持ち込む必要があったのですが、100冊のアルバムをお店まで運ぶのは大変です。金額面と労力の面で、当時のスキャンサービスは気軽に申し込めるサービスではなかったのです。

その時、「同じ理由でスキャンをあきらめた方が大勢いるはずだ。コストを抑え集荷を楽にすることで、誰でも気軽に申し込めるサービスにすれば多くの方に喜んでもらえるに違いない」と感じ、この事業をスタートさせました。

私たちが目指す未来に向けて。

「設備も人員もないままの会社立ち上げ。そんな中でお客様から教わった事が忘れられません」

立ち上げは渋谷にあるマンションの一室でした。
当時は必要な設備も人員も揃っておらず、天井にスキャン用カメラを設置するのも全て自分たちで行いました。アルバムの集荷に自分たちで行くことも毎日のようにありました。

そんな中、年配のお客さまからアルバムの集荷に来てほしいとの依頼がありました。ご主人が他界したので遺品整理をしたいというお客様でした。ご自宅にお伺いし、写真の整理やアルバムの梱包作業をしている間、お客様は亡くなられたご主人との思い出話を懐かしみながら楽しそうに話してくださいました。さらに、スキャンデータ納品後にも夕食にご招待してくださったのです。スキャンした写真を見ながらお話ししてくださるお客様がとても印象的でした。

私は、このような体験を通じて感じました。
我々は、写真整理という物理的な代行業務をさせていただいているだけでなく、「お客様お一人お一人の心にある幸福感や豊かさを自らご認識いただくキッカケを提供している」
これらの出会いを通じて、人生のターニングポイントともいうべきタイミングで巡り逢うパートナーとして「節目写真館」という場所を用意することになりました。

「ココロの豊かさを身近なものにし、家族の思い出を未来永劫つなぐ。」

家族と撮った写真には、特別な力がある、と私たちは考えています。なぜならそれらの写真の多くは、世界中で一つしか存在しない家族だけのオリジナルのコンテンツであり、家族を思う優しい気持ちを呼び起こしてくれるものだからです。私たちは写真が呼び起こすこの家族を思う優しい気持ちを「ココロの豊かさ」と呼んでいます。

私たちが目指すのは、写真のスキャンを通し「ココロの豊かさ」が社会の豊かさにつながる世界を実現することです。デジカメやスマートフォンが普及して何年も経ちましたが、まだまだ多くの思い出は紙のままです。デジタルかアナログかにかかわらず、家族の思い出は同じ価値を持ちます。私たちはお客様が持つ紙の写真をすべてスキャンし、家族の思い出を未来永劫つなぐことで、「ココロの豊かさ」も引き継がれていくと信じています。

そのためにも、まずはデジタルスキャンを身近で気軽に申し込めるサービスにすることが重要です。2015年には、ベトナムにスキャン工場を設立し重要な一歩を踏み出しました。お陰様で、お申込み数は倍増し、工場の拡大をさらに急いでいます。また、コロナ禍の中の巣篭もり需要も当社の経営スピードを加速させています。

今後は、スキャンサービスに留まらずスマートフォン上で写真整理(自分史作り)が出来たり、それらを共有するような当社独自のサービス。世の中で普及し始めた、ブロックチェーン技術を活用した新たなコンセプトの写真サービスなど、節目写真館を軸に海外市場も視野に入れ事業展開します。

昨今の想像を超える混沌とした世の中。「家族を思う優しい気持ち亅は平和に心穏やかに生きる選択に繋がる、人類共通の価値観と信じています。

私たちが目指すのは「心豊かな社会」です。