写真・フィルムの劣化 part2<防止策・対策>
前回の写真・フィルムの劣化 part1<原因について>では、なぜ写真やフィルムが劣化するのかということについて書きました。
今回は、どうしたら劣化を防げるか、また劣化に対する対策についてお話ししたいと思います。
劣化を防ぐ方法
まず、写真であればアルバムに保管することです。
密封することで空気との接触を無くし湿気や化学物質などの外部の刺激から守ります。
次に、暗くて乾燥した場所に保管することです。
アルバムに入れたからといって、湿度の高い場所に置いておくとアルバムそのものにカビが生えてしまいます。そうなることで、結果的に中に綴じてある写真も過酷な環境に晒してしまうことになりかねません。
・乾燥した場所に保管
・暗くて涼しい場所に保管
・空気に極力触れさせない
最低でもこの3つを守れば、大切な写真が短期間で傷んでしまうということはないでしょう。
とはいえ、そんな場所は家中探してもないんだけど・・という方。
箱に入れて押入れに保管でも構いませんが、その際は除湿剤(湿気取り)のこまめに変えて、押入れの換気を定期的に行ってください。
さらに言うと、布団や衣類とは別に保管したほうがいいですね。
衣類は非常に水分を含みやすいので、近くで保管しているだけでカビの原因になりやすいです。
カビが生えやすい環境は気温20℃〜30℃、湿度70%以上です。徹底するなら湿温度計を取り付けて湿度管理をしても良いですね。
劣化の対策について
いくら厳重に保管しても劣化のリスクというのはついて回ります。
劣化を完全に防ぐためにはデジタルデータに変換してしまうというのが最も良い方法でしょう。
紙焼き写真やアルバムが「モノ」として存在していること自体が価値だと思う方もいらっしゃると思います。
それはその通りで、アナログ・デジタルともに良いところ悪いところがそれぞれあります。
しかし、劣化をしないという点についてはデジタル写真に勝るものはありません。
紙焼きの写真を残すにせよ、捨てるにせよ、デジタル化しておいて損することはありませんので、ぜひ一度デジタル化をご検討ください。
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