デジタル画像のファイル形式について
年の瀬をいかがお過ごしでしょうか?
本日が仕事納めのしむです。
皆様もいろいろなことが一段落し、整理もかねてご自身のパソコン内にある写真データを見返した時、同じ画像データなのに「.jpg」「.bmp」といろいろ種類があることに気づかれませんか?
そして、どのような違いがあるのか気になる方もいらっしゃると思います。
実際、デジタル画像のファイル形式にはさまざまな種類があり、仕様に違いがあります。
今回は代表的なファイル形式についていくつかまとめてみました。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)
読み方 :ジェイペグ
拡張子 :○○○.jpg/○○○.jpeg
特徴 :最も一般的なデジタル画像データの保存形式です。
フルカラー※の画像データを高い圧縮率で保存できるファイル形式です。保存時の圧縮率を自由に設定できるので、ファイル容量が大きな画像データも容量を非常に小さくして保存できます。
しかし圧縮率が高いほど、弊害として画像の劣化が起こりますので注意が必要です。
また画像データとともに、撮影日時や撮影したカメラの機種名等のExif(エグジフ)情報を併せて保存できます。
主な用途:デジタルカメラの画像保存やWeb画像やメールへの添付用等。
※コンピュータ上での色の表現方法の一つ。1つの画素(ピクセル)について24ビットまたは32ビットの色情報を持たせる方式で、いずれの場合も最大で16,777,216色を同時に表示することができます。
BMP(Bitmap)
読み方 :ビーエムピー
拡張子 :○○○.bmp
特徴 :Windowsでは標準の画像保存形式です(ペイントなどでおなじみですね)。
モノクロ(白黒)画像からフルカラーまでの色数を指定できます。基本的には非圧縮で画像を保存しますので画像の劣化が起こりません。
しかしデータは全く圧縮されていないため、他の保存形式の画像データと比べてファイル容量がかなり大きくなります。
主な用途:画像データの保存用等。
TIFF(Tagged Image File Format)
読み方 :ティフ
拡張子 :○○○.tif/○○○.tiff
特徴 :さまざまなコンピュータ間で画像を使用できるように開発された保存形式で、大半のソフトウェアで使う事ができます。
基本的に非圧縮ファイルとして保存されるためファイルサイズは大きくなります。
形式の自由度が高いため、記録方式によっていろいろな種類が存在し、同じTIFF形式でもデータによっては互換性に問題が生じる場合もあります。
また圧縮による画像劣化のないデータ保存が可能です。
この形式もExif(エグジフ)情報を併せて保存できます。
主な用途:高画質での画像データ保存用。
RAW
読み方 :ロウ
拡張子 :各社ごと拡張子が違うのでこちらのサイトを参考に。
Adobe | カメラ機種対応表(Camera Raw)
特徴 :デジタル一眼レフカメラなど高級デジタルカメラで記録可能な画像保存形式で、画像処理が行われていないそのままのデータで保存された形式のことです。
デジタルカメラ固有の保存形式のため、画像データの表示には専用のアプリケーションソフトを必要とします。
撮影後、専用のソフトウエアで明るさやホワイトバランスなどの修正ができ、JPEG形式にも変換できます。
高画質で画像データを保存できますが、他の保存形式に比べデータ容量が非常に大きくなります。
主な用途:画像処理が行われてないデータの保存用。
GIF(Graphics Interchange Format)
読み方 :ジフ
拡張子 :○○○.gif
特徴 :インターネット上で表示しやすいように、色の表現を256色以下にすることでファイル容量を小さく抑えた画像データの保存形式です。
フルカラー表示を必要とする写真やグラデーション表現の画像には向いていませんが、アニメーション(いわゆるGIFアニメーション)や透明色の使用が可能です。劣化のないデータ圧縮ができます。
主な用途:Web画像用(ロゴやバナー広告用画像)等。
PNG(Portable Network Graphics)
読み方 :ピング
拡張子 :○○.png
特徴 :パソコン上で扱う画像データのファイル形式のひとつです。
JPEGやGIFに替わり、インターネット上での利用を目的として開発されました。劣化のないデータ圧縮を行っているので、写真のようなフルカラー表現の画像データの場合はJPEG形式に比べデータ容量が大きくなります。
GIF形式よりデータの圧縮率が高く、半透明の表現が可能です。
主な用途:Web画像用(写真や半透明の表現を使用する画像)等。
以上、代表的なデジタル画像のファイル形式を紹介しました。
画像データも使用用途に応じて使い分けして頂ければと思います。
来年も「節目写真館」共々、このブログをよろしくお願い致します。
それでは皆様良いお年を。
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