被災写真洗浄ボランティアに参加してきました
皆さんこんにちは。節目写真館の岡崎です。
先日、被災写真洗浄のボランティアに参加してきました。
そこでいろいろ感じることや考えさせられることがありました。
写真に携わるものとして、一個人としても。
その時の活動内容と、感じたことを綴らせていただきます。
どうかお付き合いください。
目次▽
被災写真洗浄ボランティアとは?
活動のきっかけは2011.3.11東日本大震災です。
47万に以上の人が避難を余儀なくされ、40戸以上の家屋が半壊または全壊しました。
津波による被害が大きく色々なものが水に流されました。
瓦礫の撤去作業のさなか、見つかったのは大量の写真でした。
誰のものかもわからない、海水につかって泥だらけの大量の写真です。
一見汚くなったそれでも、誰かにとってはかけがえのない思い出の写真です。
綺麗にして持ち主の元へ。
そんな思いで多くの人が集まって始まったのが写真洗浄ボランティアだそうです。
しかし現状はまだまだ多くの写真が返却できず保管されたままになっています。
活動内容
はじめは汚れてしまった写真を綺麗にする方法がわからず思考錯誤したそうです。
そんな中、専門家などに意見を聞きながら写真洗浄の方法を確立していったそうです。
簡単ですが主に行っている内容は5つです。
・洗浄
・修復
・保管
・データ化
・返却
最近でも各地豪雨の影響などの大規模な災害が発生しています。
そのたびに持ち主不明の汚れてしまった写真がたくさん集まります。
ですので全国でも多くの拠点で写真洗浄のボランティアは活動を続けています。
主な活動拠点は以下です。
実際の作業の様子
では実際に参加した千葉県の流山生涯学習センター被災写真洗浄活動@流山の様子をご紹介します。
今回はこちらの代表の加藤さんにお世話になりました。
ありがとうございます!
ではさっそく、こんな感じで作業してました。
この日は人数が少なく3人の参加でした。
人数には偏りがあり、平均で5~6人だそうです。
多いときは10数名で作業なさるそうです。
初参加の人は作業前に30分ほどレクリエーションをしてくださります。
今回は東日本大震災での写真だったので、改めて地震に関する詳細や、被災地のことなどを教わりました。
知らないこともたくさんありとても良い時間でした。
この日実施したのは台紙の張り合わせと写真の梱包です。
作業自体はとても簡単で、糊で台紙を張りなおしたり、綺麗にした写真を持ち主の元へ返せるように正しく梱包します。
作業は簡単ですがカッターなどは使いますのでケガには注意です!
ただ自分のペースでゆっくりできますので安心してください。
それぞれ管理番号の割り振ってある写真を綺麗に袋詰めしていきます。
やっていくうちに上手になってきます。
褒めてもらえると嬉しくなっちゃいます。
真剣に作業しながらも、写真やカメラの話で盛り上がりながらだったのであっという間に時間が経ちました。
会社員の方や、学生さん、リタイヤした年配の方などいろいろな人が来られるそうです。
被災写真の現状
3.11からもうすぐ9年経つのに、まだボランティア必要なの?
と思られる方もいるかもしれません。
実際に私も現状を知るまではそう思っていました。
被災写真は各自治体が管理しており正確な数字はわかりかねるのですが
2019年5月の時点での毎日新聞には岩手県内では未だ40万枚以上の被災写真が保管されていると報じられています。
まだまだ全然持ち主のもとに還っていないのです。
それはいろいろな理由に基づきます。
・探しているけど見つけることができない。
・どうせ見つからないと思うから探していない。
・そもそもそんな活動をしていることさえ知らない。
・まだ心の傷が癒えず写真を探せる精神状態ではない。
この現状を何とかしたい。と強く感じました。
また、近年の豪雨被害などでもたくさんの被災写真があります。
これからもどうなるかわかりません。
これからもこの活動は継続していかなければいけないのです。
まとめ
本当に簡潔にまとめると、時間などに余裕がある方はぜひボランティアに参加してみましょう!
忙しく参加できない方も、こういった活動があるということを広めていって欲しいと願います。
そうすることですこしでも多くの被災者に写真が還ってくるのではないかと思います。
そして改めて私たちがやっている事業は大事だとも感じました。
写真という現物が手元に残り続けるのがもちろんベストだと思います。
ただ突発的にそれが叶わない事態がでてきた時に、せめてデータだけでも残るようにしたい。
思い出を大切に保管する手助けをしたいと節目写真館は願っています。
写真データ化をしておきたいと思う方はこちらからお申込みください。
最後に… 本当に今回の件に興味を持ってくださった方に
参考文献と改めて実際に活動中のボランティア団体のリンクをだしておきます。
ぜひ皆様の生活の余裕のある中で参加してみてください。
私もこれからもこの活動に参加していきますので、定期的にこの場を借りて紹介していこうと思います。
それではまた。
下記グループ・ダイナミックス実験社会心理学研究の論文
被災写真返却活動における第2の喪失についての実践研究
下記ボランティア団体リンク
被災写真洗浄活動@流山
コメント
機会があればやってみたいです。
ぜひ機会がございましたらご参加くださいませ! ひとつひとつ手作業で作業を行なっており、大量のお写真があります。まだまだ私たちにできることははたくさんあります。
※頂いたコメントはスタッフの内容確認後、掲載となります。予めご了承ください