【2026年保存版】フィルムの種類を完全解説|ネガ・ポジ・サイズの違いとデジタル化方法まで

「押し入れからフィルムが出てきたけど、これって何のフィルム?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、フィルムの種類を体系的に解説します。

この記事でわかること

  • フィルムの種類は「タイプ」4種類と「サイズ」7種類がある
  • ネガフィルムとポジフィルム(リバーサルフィルム)の違い
  • 手元にあるフィルムを見た目で判別する方法
  • 種類ごとのデジタル化・スキャンの対応状況

フィルムのタイプで4種類に分類

フィルムはまず、撮影後の発色の仕組みによって大きく4つのタイプに分類されます。

① カラーネガフィルム(最も一般的)

ネガフィルムの写真

一般家庭で最も広く使われていたフィルムです。「ネガフィルム」「ネガ」と略して呼ばれることがほとんどです。

現像後は色や明暗が反転した「ネガ(陰画)」の状態になり、主にスリーブ(透明なプラスチックシート)に入れて返却されます。
光の取り込み量の許容範囲(ラティチュード)が広いため、多少の露出ミスがあってもきれいな写真に仕上がりやすいのが特徴です。
初心者から上級者まで幅広く使われてきた理由がここにあります。

デジタル化方法: カラーネガフィルムは最も一般的なフィルムであるため、スキャン・デジタル化サービスのほとんどが対応しています。
節目写真館でもネガフィルムのスキャンを承っており、スリーブの状態でそのままお送りいただけます。

② カラーリバーサルフィルム(ポジフィルム・スライドフィルム)

色が正転した状態で記録されるフィルムです。「ポジフィルム」「スライドフィルム」「リバーサルフィルム」など、複数の呼び名があります。

マウントフィルム/カラーリバーサルフィルム/ポジフィルム

現像後の状態はスリーブのものとマウント(上記画像のような小さなプラスチックの枠)に入ったものの2種類があります。
マウントに入ったものはプロジェクターに差し込んでスクリーンに映写することができ、かつては大学・研究機関・医療機関などでよく使われました。

ネガフィルムに比べてラティチュードが狭く、わずかな露出のズレで白飛びや黒つぶれが起きやすいため、カメラの知識がある程度必要です。その分、色の再現性が高く、今でも一部のプロカメラマンやハイアマチュアに愛用されています。

現像後のデジタル化方法: ポジフィルムはネガフィルムとは異なる読み取り方が必要なため、スキャンサービスによっては対応していない場合があります。節目写真館ではスリーブ・マウントどちらの状態でも対応可能です。

ネガフィルム・ポジフィルムの違いについてはこちらでさらに詳しく解説しています。
★★リンクつける★★【プロが解説】ポジフィルムとネガフィルムの違いとは?見分け方・特徴・データ化のコツを徹底比較★★リンクつける★★

③ モノクロフィルム

現像すると白黒の写真として仕上がるフィルムです。
カラーフィルムに比べて現像工程がシンプルで、必要な器具と暗室環境があれば自宅でも現像できることから、写真愛好家に根強い人気があります。

モノクロフィルム

現像後のデジタル化方法: モノクロフィルムもスキャンに対応しています。カラー補正の必要がないため、スキャン後すぐにモノクロの仕上がりデータが得られます。

④ インスタントフィルム(チェキ・ポラロイド)

チェキ

撮影後すぐに写真が手に入る、特殊なタイプのフィルムです。現在も広く使われているタイプで、大きく2種類に分かれます。

  • 自己現像タイプ: チェキ(富士フイルム)やポラロイドカメラで使われているタイプ。カメラから排出後、数分で写真が現れます。
  • ピールアパートタイプ: 撮影後にフィルムをカメラから引き出し、約1分後に表紙のような保護フィルムを剥がすと写真が現れます。現在は製造終了したものがほとんどです。

現像後のデジタル化方法: インスタントフィルムで撮影されたプリント写真は、フィルムではなく写真プリントとしてスキャンすることができます。フィルムそのものをスキャンする他の種類とは対応方法が異なる点にご注意ください。

フィルムの「サイズ」で7種類に分かれる

フィルムのタイプに加えて、サイズ(規格)によっても分類が変わります。使用できるカメラが異なるため、フィルムカメラを選ぶ際にも重要な知識です。

フィルムサイズ一覧

フィルム名 別名・通称 フィルム幅 特徴
135フィルム 35mmフィルム 35mm 最も一般的。パトローネ入り
120フィルム ブローニー・中判 60mm 高画質。裏紙あり
220フィルム 60mm 120の約2倍撮れる。裏紙なし
ハーフサイズ 35mm(半分) 135フィルムで2倍の枚数
大判フィルム シートフィルム 様々 1枚ずつ装填。主に商業写真
110フィルム ワンテン 16mm 現在は入手困難
126フィルム いちにろく 35mm相当 110より先に発売
APSフィルム IX240 24mm 磁気記録機能付き

135フィルム(35mmフィルム)

135フィルム/35mmフィルム

最も一般的なフィルムサイズです。「35mmフィルム」とも呼ばれ、フィルムカメラといえばこのサイズを指すことがほとんどです。

フィルムはパトローネと呼ばれる小さな円柱形の金属容器に巻き取られた状態で売られており、カメラに装填する際も光に当たりにくい設計になっています。一般的に24枚撮りまたは36枚撮りが標準です。

120フィルム・220フィルム(中判フィルム・ブローニーフィルム)

120フィルム

中判カメラで使用するフィルムです。135フィルムよりも画面サイズが大きく、より高精細な写真が撮影できるため、商業写真や風景写真など画質にこだわる場面で使われてきました。

120と220の違いは裏紙の有無です。120には遮光用の裏紙が付いていますが、220には裏紙がないため、約2倍の枚数が撮影可能です。ただし、220フィルムを使えるカメラが限られる点に注意が必要です。

ハーフサイズフィルム

135フィルムを使うカメラのうち、撮影画面が通常の半分のサイズになるものを指します。
通常36枚撮りのフィルムであれば72枚分の写真が撮れるため、フィルム代の節約という面でも人気を集めていました。

大判フィルム(シートフィルム)

大判フィルム

ロール状ではなく、1枚ずつシート状になっているフィルムです。
4×5インチ(約10×12.5cm)が最も標準的なサイズで、他のフィルムと比べて画面が格段に大きく、非常に精細な描写が可能です。

かつては建築写真・広告写真・ポートレートなどの商業写真で多用されましたが、現在では使用者が限られています。それでも、独自の立体感と描写力を求めるマニアの間では根強い支持があります。

110(ワンテン)フィルム

110フィルム

1972年にコダックが発売したカートリッジ式のフィルムです。
フィルム幅は16mmで、カートリッジごとカメラに差し込む手軽さから、コンパクトカメラ向けとして普及しました。

現在は新品の製造メーカーがほとんどなく、入手は非常に困難です。中古フィルムや期限切れ品が流通している場合がありますが、保管状態によって写り方が大きく左右されます。

126フィルム(いちにろく)

126

110フィルムの前身にあたる規格で、1963年に発表されました。
35mmフィルムと同じ幅のフィルムを使いながら、送り出し側と巻き取り側が一体になったカートリッジに収めた設計です。

110フィルム同様、現在は入手がほぼ不可能な希少品となっています。


Joost J. Bakker IJmuiden
http://www.flickr.com/photos/joost-ijmuiden/5747636800/

APSフィルム(IX240)

APSfilm

APSは「Advanced Photo System」の略で、1996年にコダック・富士フイルムなどが共同で開発した規格です。
フィルム幅は24mm。フィルム表面に磁気コーティングが施されており、撮影時の設定・日時・プリントサイズの指定などをデジタルデータとして記録できる点が最大の特徴でした。

現在はAPSフィルム自体の製造が終了しており、新品での購入は不可能です。

APSフィルムのスキャンについて: カートリッジからフィルムを取り出す専用の機材が必要なため、通常の現像所では断られるケースがあります。
節目写真館ではAPSフィルムのスキャンに対応していますので、お気軽にご相談ください。
節目写真館のフィルムスキャン料金表

手持ちのフィルム、どれか見分けるには?

「フィルムが出てきたけど、何のフィルムかわからない」という場合は、以下の手順で確認してみましょう。

【STEP 1】容器の形を見る

  • 小さな円柱形の金属容器(パトローネ)→ 135フィルム(35mm)
  • 巻き取り式のロール状で、裏紙がある → 120フィルム(ブローニー)
  • 巻き取り式のロール状で、裏紙がない → 220フィルム(ブローニー)
  • 小さな角型のプラスチックカートリッジ(横長) → 110フィルム または 126フィルム
  • 小さな角型のプラスチックカートリッジ(縦長・凸部あり) → APSフィルム
  • 薄い封筒状のケースに1枚ずつ → 大判フィルム(シートフィルム)

【STEP 2】フィルムの幅を確認する(取り出せる場合)

  • 35mm幅 → 135フィルムまたはハーフサイズ
  • 60mm幅 → ブローニーフィルム(120/220)
  • 16mm幅 → 110フィルム

家に現像されたフィルムがあるけど、種類がどうしても判別できない…という場合は節目写真館にご相談ください。スタッフが確認のうえご案内いたします。

フィルムの種類別 デジタル化・スキャンの対応状況

現像されたフィルムがあるけどどうしていいかわからない。
大切な写真や思い出ををデジタル化して半永久的に保存したい、そうお考えの方に向けて、種類別のデジタル化のポイントをまとめます。

フィルムの種類 スキャン対応 注意点
カラーネガ(135) 最も一般的。どのサービスでも対応
カラーネガ(ブローニー120/220) 対応機材が必要。サービスを選ぶ
カラーリバーサル(スリーブ) ポジ対応のスキャナーが必要
カラーリバーサル(マウント) マウントのまま送付可能か確認を
モノクロネガ カラー補正不要でスムーズ
APSフィルム 専用機材が必要。対応店が少ない
110・126フィルム 対応店が非常に限られる
大判フィルム(シートフィルム) 1枚ずつの対応になる場合あり
インスタントフィルム(プリント) プリント写真としてスキャン

節目写真館では上記の多くの種類に対応しています。「このフィルムはスキャンできる?」と迷ったらまずお問い合わせください。
※デジタル化は現像されているフィルムのみの対応となります。

よくある質問(FAQ)

Q. ネガフィルムとポジフィルムの違いは何ですか?

A. ネガフィルムは現像後に色や明暗が反転した状態(陰画)になるフィルムです。一般的なカラーフィルムのほとんどがネガフィルムにあたります。一方、ポジフィルム(リバーサルフィルム)は実際の色がそのまま記録される陽画フィルムで、スライドとしてプロジェクターで映写することができます。色再現性が高い反面、露出設定の難しさからプロ・上級者向けとされています。

Q. 手元にあるフィルムが何のフィルムかわかりません。どうすればいいですか?

A. フィルムが収まっている容器の形と大きさで判別できます。小さな円柱形の金属容器(パトローネ)なら135フィルム(35mm)、ロール状で裏紙が付いていればブローニーフィルム(120フィルム)の可能性が高いです。どうしても判断できない場合は、節目写真館にお送りいただければスタッフが確認してご案内します。

Q. APSフィルムはもう現像・スキャンできませんか?

A. APSフィルムの現像に対応している現像所は非常に限られていますが、スキャン(データ化)については節目写真館で対応しています。APSフィルムはカートリッジから取り出す専用機材が必要なため、一般的なスキャンサービスでは断られるケースがあります。お手元にAPSフィルムがある場合はお気軽にご相談ください。

Q. フィルムの種類によってスキャン料金は変わりますか?

A. はい、フィルムのサイズや種類によって料金が異なります。最も標準的な135フィルム(35mm)は料金が低めに設定されていることが多く、ブローニーや大判フィルムは割高になる傾向があります。詳しくは料金シミュレーターでお確かめください。

Q. フィルムカメラを始めるなら、どのフィルムを選べばいいですか?

A. フィルムカメラ初心者には135フィルム(35mm)のカラーネガフィルムがおすすめです。現像・スキャンに対応している店舗が多く、露出の許容範囲も広いため失敗が少なく始められます。KodakのUltramax400やFujifilmのSuperia X-TRAなどが入門用として人気です。

まとめ

フィルムの種類は、タイプ(発色の仕組み)サイズ(規格) の2軸で分類されます。

  • タイプ: カラーネガ・カラーリバーサル(ポジ)・モノクロ・インスタントの4種類
  • サイズ: 135(35mm)・120/220(ブローニー)・ハーフ・大判・110・126・APSの7種類

手元に残っているフィルムはデジタル化することで劣化を防ぎ、スマートフォンや家族との共有も簡単になります。「どのフィルムか判別できない」「スキャンできるか不安」という場合はぜひ節目写真館にご相談ください。

節目写真館フィルムのデジタル化料金表

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コメント

    • 里見 一 様

    APSフィルムはもう手に入らないのでしょうか

      • 節目写真館

      里見 一 様

      いつも大変お世話になっております。
      節目写真館カスタマーサポートでございます。

      この度は、お問合せを頂きましてありがとうございます。

      APSフィルムのご購入手段でございますが:
      ■ 中古フィルムカメラ取扱店で入手できることがございます。
      ■ もしくは、インターネットの大手通販サイトにて稀に出品があるようでございます。

      いずれにしましても現在は、期限切れのAPSフィルムしか手に入らないのではと存じます。

      期限切れのAPSフィルムにつきましては、
      保管状態が良ければ良好な結果が得られる場合もございますが、その逆もあり得ます。

      何卒ご確認の程、宜しくお願い申し上げます。

      節目写真館カスタマーサポート

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