後悔先に立たず!ポジフィルムが劣化する前にスキャンサービスを活用しよう!
写真のフィルムの中でもポジフィルムはフィルムそのものに鮮やかな色彩が
再現され、それ自体で完成品となるものです。
このポジフィルムも年数が経てばどんどん劣化してしまいます。
ここでは、ポジフィルムの特徴やスキャンによるデータ化について説明します。
ネガフィルムとポジフィルムの違いは何?
ネガフィルムとポジフィルムは、それぞれ陰画と陽画とも呼ばれ、
撮影したフィルムにはその違いがはっきり表れます。
ネガフィルムは被写体の色を補色で残すもので、ポジフィルムは
被写体の色をそのままフィルムに残すことができるものです。
写真を撮影するときに、ネガフィルムであれば露出のバランスが多少悪くても
プリント時にある程度の補正が可能であるため、写真の技術がなくても
使いやすいフィルムとして広まりました。
一方、ポジフィルムは被写体の色を鮮やかに残せる分露出のバランスが
そのままフィルムに反映され、露出に失敗してしまうと補正がほぼできなくなります。
ポジフィルムはプロの写真家や写真に詳しい人がより被写体の再現度を
向上させるために用いられ、風景写真や印刷物の写真に多く使用されています。
いずれもデジタルカメラの普及によりあまり見られなくなったものでもあります。
ポジフィルムの劣化はどうやって進行する?
ポジフィルムは被写体のカラーをそのまま再現しているフィルムであり、プリントの際も
補正が効きにくいフィルムです。そのため比較的劣化もしやすいと言われています。
ポジフィルムを劣化させる原因となるのは温度や湿度、また光の影響や経年によるものです。
高温多湿で光が強く当たる環境に置いているとフィルムに残された色がどんどん退色していきます。
フィルムに含まれる色の成分ごとに劣化するスピードに多少の違いがあり、
イエローやレッドといった色から退色が進んでいくと言われています。
さらにフィルムによれが見られたりカビが生えていたりなどの状態に陥ることもあるのです。
フィルムに指紋などの汚れが付着していた場合、そこからカビが生えて
劣化していくというケースもあります。
そのため、保存は日の当たらない涼しい場所で
湿気を通さない箱などに入れておくのが良いでしょう。
ポジフィルムのデータ化はどう依頼するのがベスト?
ポジフィルムをデータ化してなるべく鮮やかなままにして残すなら、フィルムの状態で
そのままスキャンしてデータにするのが良いでしょう。
専門業者ならポジフィルムに合わせたフィルムスキャナーなどを駆使してフィルムをスキャンし、
その写真をデータとして残してくれます。また高解像度に対応した業者であれば
ポジフィルムの鮮明な色をより再現してくれるはずです。
高解像度でスキャンしてデータ化すると料金については、通常の解像度の場合よりも
多少張ってしまいますが、ポジフィルムの鮮やかさを残すならより高い解像度での
スキャンサービスを注文することをおすすめします。