写真を高画質でデータ化するスキャナーとはどんな機能が必要?
今手持ちの写真を、ずっと半永久的に保存するためには、写真のデジタルデータ化が必須となります。
しかし写真をデータ化するためには、写真を取り込むためのスキャナーなどの機器が必要となります。
では、写真をデジタル化して保存するためには、どのような機器が必要なのでしょうか。
さらに多くの人が、想い出の写真はより高画質で保存しておきたいと考えるはずです。
画質を考慮しないでデータ化してしまうと、本来の写真でははっきり写っていたものがぼやけてしまったり、消えてしまったりということも起きかねません。
そのため大切な写真をデータ化する際には、できるだけ高画質でスキャンするのが理想的なのです。
とはいっても、何でもかんでも高画質で保存しておけばいいというわけでもなく、高画質にすればするほどデータサイズが大きくなるので、保存するための容量もたくさん必要になってしまいます。
では、写真を高画質でスキャンするためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
画質を表す「解像度」を高くする
高画質の写真をスキャンするために最も重要なのが解像度です。
解像度とは特定のサイズあたりの画素数の数のことを指し、単位としては「dpi」が使われます。
このdpiというのは「ドット・パー・インチ」の略で、1インチあたりの画素の数で解像度を表します。
例えば72dpiというのは1インチの列の中に72個の画素があるということになり、この数が大きければ大きいほどより高解像とということになります。
これは写真プリントをスキャンするときの目安ともなり、スキャンする際にはこの解像度を自分で設定できるため、できるだけ解像度の高い設定で写真をスキャンすれば高画質で読み込むことができます。
写真を取り込む際の解像度はいくつが正解?
写真をスキャンする際に必要以上に解像度を高くしても、それをデジタルデータとしてディスプレイに表示させる際には、無駄に大きなサイズになってしまいますので、適切な解像度というものがあります。
では必要十分なスキャンする際の解像度とは、どの程度の数値なのでしょうか。
一般的な写真プリントのサイズであれば、スキャンする際の解像度は「300dpi」程度で十分です。
これは逆に印刷物を制作する際に読み込む画像の解像度と同じdpiとなり、この数値で読み込んでおけば写真のデータ化として十分に高解像度といえる画素数となるのです。
デジタルデータでは画素数で表す
しかしこの解像度という概念は主に印刷物で写真を利用する際に使われるもので、デジタルのディスプレイで表示する際には解像度ではなく「画素数」で画質を表します。
ちなみにスマホなどのディスプレイでの画素数は「ドット数」「ピクセル数」とも呼ばれます。
印刷物であれば1インチあたりの画素数が300画素といった数値で固定されますが、デジタルディスプレイで表示する際にはディスプレイによってdpがまちまちになりますから、表示する写真自体は解像度ではなく画素数で画質が決まります。
例えば一番身近ともいえるスマホでは、iPhone13の画素数は2,532 x 1,170ピクセルで、掛け算すると2,962,440つまり3百万画素程度となります。
そのため写真をスキャンする際には、仮にiPhoneで閲覧するのが前提であれば、3百万画素程度になように様スキャンする際の解像度を設定すればよいということになります。
ただしこの数値はぴったりディスプレイの画素数に合わせる必要はなく、多少少なくても見た目で明らかに画質が劣る様なことはありません。
カラーや明るさの再現性を高くする
写真をスキャンする際に画質を気にするのであれば、解像度のほかにも色にも注意しなければなりません。
スキャンする際に色が変わってしまう可能性があり、場合によっては明るさが暗くなったり明るくなったりすることもあります。
その際にまず気をつけたいのがスキャナーの色調整機能です。
多くのスキャナーにはキャリブレーションと呼ばれる色調整の設定ができる機能が用意されているので、これを使って自分がスキャンしたい写真が、より正しい明るさや色でスキャンできる様に設定しましょう。
場合によっては後処理でカラーや明るさ調整を
しかしいくら調整してもなかなかオリジナルの写真の色や明るさをそのままスキャンできない場合もあるでしょう。
あるいは元々の写真の色味が変色していたり、経年変化で劣化している場合も高画質とはいえないトーンになっていることがあるかもしれません。
そのような場合はデジタルでスキャンした後に、Photoshopなどの画像アプリで色味を調整してみてもよいでしょう。
Photoshopはどちらかというとプロ用のツールですから、慣れていないのであればスマホの写真加工アプリを利用してください。
より高画質で写真をスキャンするなら専門家に任せてもよい
このように写真をデータとしてスキャンするためには、スキャナーを用意するほかに様々な作業が必要になります。
数枚程度のスキャンであれば自力でなんとか処理できるかもしれませんが、写真アルバムで保存している大量のプリントをスキャンし、高画質で保存しようとするとなかなかの大作業になってしまいます。
もし自力でデジタル化が難しいと考えるのであれば、すべての作業を「節目写真館」に任せてみてはいかがでしょうか。
インターネットで簡単に申し込み可能で、プロ用のスキャナーを使ったデジタル化は任せっきりでも高画質な仕上がりとなります。
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